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2017-12-14 平成29年海外経済交流促進等特別委員会 本文
2017-12-14 平成29年海外経済交流促進等特別委員会 名簿

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  1. 鹿児島県議会 2017-12-14
    2017-12-14 平成29年海外経済交流促進等特別委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        …………………………         午前十時一分開会        ………………………… ◯松里委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから海外経済交流促進等特別委員会を開会いたします。  当委員会への付託事項は、海外経済交流の促進等に関する調査、調査テーマは、アジア諸国とのインバウンド促進等に関する調査、対象地域は、当委員会の設置目的により、アジア諸国となっております。  ここで、調査日程等の協議のため暫時休憩いたします。         午前十時二分休憩      ────────────────         午前十時二分再開 2 ◯松里委員長 再開いたします。  本日の審査日程につきましては、お手元に配付しております日程案のとおりとしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 3 ◯松里委員長 御異議ありませんので、日程案のとおり進めることに決定いたしました。  ただいまから調査を始めます。  十一月のシンガポール・タイの現地調査を中心に、これまでの委員会での議論を踏まえ、質疑をお願いします。  事前に質疑を提出していただいた方を当席から指名しますので、よろしくお願いいたします。  東委員。 4 ◯東 委員 先日のシンガポール・タイの視察で、まず鹿児島空港を出発するときに、JTBの方から少々聞きましたが、鹿児島空港には国際線ターミナルビジネスクラスラウンジがないという御指摘がありまして、いろいろツアーを組むときなど、たくさんのクレームが来ると、福岡空港にはビジネスクラスラウンジが設置されて大変利用もされているということで、将来に向けて県としての取組はどうなっているのか御説明をお願いいたします。  二番目に、タイのヨーロッパ各国に対するインバウンドの取組として、シンガポール・タイから日本へのインバウンドの取組は勉強になりましたけど、ヨーロッパのドイツからタイへ年間七十万人、そしてドイツから日本へのインバウンドが十五万人ということをお聞きしましたが、タイはヨーロッパ各国に対してインバウンドの取組をどのようにしているのかを調べるべきだと私は考えるわけですが、県の対応をお示しください。とりあえず二つ。
    5 ◯寺前交通政策課長 国際線ターミナルの取組についてでございますけれども、鹿児島空港国際線利用者数は三年連続で最高記録を更新しているところでございまして、平成二十八年は約十九万三千人の利用者数を数えたところでございます。利用者数が増加するにつれて、国際線ターミナルビルの狭隘化が顕在化するなど、現在、関係者からさまざまな意見、要望をいただいているところでございます。  県としましては、現在、国際線ターミナルビル民間部分を所有する鹿児島空港ビルディング株式会社国所有部分の整備を所管する国土交通省及び長崎税関を初めCIQ関係者と協議を行っているところでございます。具体的な検討状況については現在申し上げられませんけれども、詳細が固まってきた段階で御説明に伺いたいと思っております。 6 ◯井上観光課長 タイのヨーロッパ各国に対するインバウンドの取組ということで、報道によりますと、タイにおけるインバウンドの状況につきましては、平成二十八年の状況ですけれども、タイに入国した外国人は過去最大で三千二百五十九万人と世界第九位の数字でございます。日本がいまだ二千四百万人で世界で十六位ということで、インバウンドに関してはタイが我が国の一歩先を行っている状況でございます。  国別で少々御紹介させていただきますと、中国人が八百七十六万人ということで最も多くて、マレーシアが三百五十三万人、韓国百四十六万人、日本人が百四十四万人とまだアジア中心ではございます。ヨーロッパからにつきましては、イギリスから百万人、先ほど御指摘のありましたドイツは、二十八年の数字は八十四万人という状況でございます。  繰り返しますが、タイのインバウンドは、アジア圏が依然として中心ではありますけれども、日本と比較しますと、ヨーロッパからの旅行者も多いと認識しております。  JNTO、日本政府観光局でございますが、の調査によりますと、タイを訪れるヨーロッパ人が多いことの分析ですが、一つに、ヨーロッパ人外国旅行に対する嗜好、そして手ごろな旅行料金、こういったことが大きく影響しているという分析がなされております。  そして、タイへの旅行者が多いイギリスやドイツは、いずれも現地の寒冷な気候が影響しておりまして、こういった国々の方々は、温暖なビーチリゾートを旅行地として選択する傾向が多いと言われております。特にドイツでは、アジアのビーチリゾートイコールタイというイメージを確立されている状況であります。こういったイメージは恐らく一朝一夕ではでき上がるものではないと考えておりますし、どうやってこういった地位を獲得したのかは、これから我々鹿児島県としても、二〇一九年のラグビーワールドカップとか二〇二〇年のオリンピック・パラリンピック東京大会に向けて、欧米豪のお客様にお越しいただくに当たって、こういったタイの取組というのはしっかりと研究しながら、今後の欧米豪の誘客に向けた取組として参考にする必要があると考えているところでございます。 7 ◯東 委員 いろいろ御説明いただきました。  国際線ターミナルビジネスクラスラウンジにつきましては、引き続き関係各機関と御協議していただいて、将来に向けて努力していただければありがたいと思います。  あと、タイのインバウンドの取組につきましては、そういった恐らく日本人がハワイとかグアムとかに行くみたいな感じで、ヨーロッパの方はタイのほうに行くのが定着していると説明がありました。物価も割と安くて買いやすい、リーズナブルだということですので、日本、鹿児島も勉強してもらって、少しでもたくさんのヨーロッパの方が鹿児島、日本に来てくださるよう努力していただければありがたいです。  次の質問に行きます。  三番目ですが、今、タイには県の事務所、または職員の方がいらっしゃらないとお聞きしております。上海、そして香港には県の事務所があります。タイのほうにもたくさんの日本人も行っていらっしゃいまして、またタイからも日本にたくさん来られるということ、あと企業なども西原商会さんみたいにどんどん進出しているということもお聞きしておりまして、福岡県は県の職員さんがこちらの企業を誘致しているということもお聞きしております。将来に向けて県の職員を置く必要があると私は考えていますが、県の考えをお聞かせください。 8 ◯久保かごしまPR課長 委員御指摘のとおり、今、上海、香港に県の事務所がありまして、こういった海外事務所を中心にしまして、海外の輸入業者県内企業と連携した商談会とかフェアとか開催をしてきております。その結果、上海や香港だけではないですけれども、各地、アジア地区を中心にしまして、たくさんの県産品が定番化をしてきているところかと考えております。  私どももASEAN地区は非常に有望な市場と考えておりまして、先日の現地調査で委員の皆様もお会いしたかと思いますけれども、昨年度から、現地の人材をASEANディレクターとして委嘱をしまして、シンガポールを起点としておりますが、ASEANディレクターと名前をつけているとおり、彼を通じて、ASEAN地区についての情報収集ですとか人的ネットワークの構築、あと、今でも商流を持っている地区もありますので、そういった商流の維持・拡大を行っているところです。  もちろんタイについても、私どもの輸出先として有望な国であるとは認識はしておりますけれども、タイに駐在員をということについては、また将来的な課題といたしまして、まずはASEANディレクターを活用しながら、シンガポール、もちろんタイも含めてですけれども、ASEAN地域での認知度向上とか販路開拓をまずは進めていきたいと考えております。 9 ◯東 委員 説明ありがとうございます。  ASEANディレクターのケナードさんがシンガポールを拠点にして、ベトナム、ミャンマー、そしてまたタイ、マレーシア、その方面に出向いていっているということですね。それが定着しましたら、将来的にそういった検討もしていただければありがたいです。  次の質問です。  今回、鹿児島県の黒毛和牛が日本一になったわけですが、百貨店に行ったときに、宮崎牛の看板とか、あと北海道の和牛などの看板はあったのですが、今回、今からだと思いますが、鹿児島県のそういった、看板であれ、そしてまたのぼりであり、あとチラシなどを作成して配って、日本一の和牛を世界にPRすべきだと思いますが、県の考え、取組をお聞かせください。 10 ◯佐々木畜産課長 鹿児島黒牛の海外に向けたPRにつきましては、これまでの取組といたしまして、県内の食肉輸出事業者から成ります県食肉輸出促進協議会を設立いたしまして、輸出向けの名称を「KAGOSHIMA WAGYU」に統一の上、海外における食品展示会、商談会への参加、また販売指定店の拡大などに取り組んでおりまして、これまでのところ輸出量も増加してきているところでございます。  また、今回の第十一回の全国和牛能力共進会におきます和牛日本一の獲得を受けまして、県においては、輸出協議会の会員の皆様へ、共進会の成績、新聞の号外、県政かわら版等ポスターにしたもの、和牛日本一獲得PRプレゼンテーションの資料等の作成、それから全共日本一をうたった鹿児島和牛のチラシ、優勝トロフィー、賞状の画像データなどを海外へのPRに活用していただくことを進めているところでございます。  また、先般、知事名で各国の大使館や海外の食肉事業者の皆様へ手紙を送りまして、和牛日本一を獲得したことをPRしますとともに、輸入拡大の要請、また海外バイヤーに向けました和牛セミナーにおいて、和牛日本一を獲得したことのPRなどを実施させていただいているところでございます。  県としましては、今後、今議会に提案させていただいております、「和牛日本一に輝く鹿児島黒牛」PR・販売促進事業などを活用いたしまして、輸出向け和牛日本一のチラシ、ポスターミニのぼりなどを作成することにしておりまして、協議会の会員を通じて販売指定店などに配布いたしますとともに、今後、参加する食品展示会・商談会でも広く活用することとしております。  引き続き、和牛日本一の優位性を最大限に生かすとともに、また、現在取組を進めております地理的表示保護制度、いわゆるGIの取組を使いまして、海外に向けても積極的なPRに取り組んでいただきまして、さらなる輸出拡大に努めていきたいと考えております。 11 ◯東 委員 御説明ありがとうございます。  先日の新聞に、三反園知事が、安倍総理に黒毛和牛をお持ちして食べていただいたとありましたが、そのようなトップセールスも含めて、国内外に広く鹿児島の黒毛和牛をPRしていただければありがたいと思います。  次の質問です。  日本は国際化がおくれていると言われておりますが、県民を挙げて、英語で話せる人材をたくさん育てる必要があると思いますが、これからたくさんの外国人が、日本にやってきます。私も含めてですが、県民挙げて英語が話せるような、そういった取組を県としてしていかなければならない、観光ガイドにおきましても、やはり日本語だけではなく外国語で話せる観光ガイドも育成していかなければならないと思いますが、県としての対応をお聞かせいただきたいと思います。 12 ◯前田高校教育課長 英語で話せる人材の育成についてでございます。  グローバル化の急速な進展の中、英語で話せる人材の育成は極めて重要であると考えております。現在、小学校では、外国語活動におきまして、聞くことと話すことを中心に学習が展開されておりまして、簡単な挨拶を含んだインタビューや自分が住んでいる町の紹介、行ってみたい国を伝え合う活動などに取り組んでいるところでございます。  中学校や高校でも、英語の授業におきまして、自分の思いや考えを伝え合う活動や、教科書で学んだことに関するプレゼンテーション活動を取り入れるなど、聞くことと話すことを重視した活動が展開されております。その際、県や各自治体が雇用しているALTを活用し、楽しみながら積極的にコミュニケーションを図ることができるよう、日本人教員とのティーム・ティーチングの充実に努めているところであります。  さらに、夏休みを利用して県教育委員会主催で実施しておりますイングリッシュキャンプでは、英語に強い興味・関心を持つ中学生八十人、高校生百人が、ALTや留学生と英語を用いた生活を送りながら、より高度な言語活動に取り組んでおります。  次期学習指導要領では、小学校三、四年生で外国語活動、五、六年生で教科としての外国語の授業が実施されることになりまして、中学校、高校におきましては、これまで以上に、聞くこと、話すことが重視され、相手とのやりとりを重視した言語活動の充実が図られることになります。本県においても、さらに聞くこと、話すことを重視した言語活動を充実させ、英語で話せる人材の育成に努めてまいりたいと考えております。 13 ◯東 委員 説明がありましたが、子供たちにはそういった授業があるということは以前からお聞きしておりますが、観光面に関しまして、これから鹿児島県はそういった外国人の戦略特区にもなるということで、インバウンド、たくさんの外国人がやってこられるわけでございます。そういう面も含めまして、将来的にはやはり地域で観光ガイドとかされている方など、一般社会人の英語で話せる人材も育てていただくように要望いたします。  次の質問です。  鹿児島とシンガポールはいろいろな分野で三十年以上の交流がなされておりますが、直行便があってしかるべきと考えておりますが、鹿児島県のまだまだ努力が足りないのではないかという御指摘もありましたが、そのあたりはどのようなお考えですか、お聞かせください。 14 ◯寺前交通政策課長 シンガポールへの直行便についてでございます。  鹿児島空港国際定期路線につきましては、海外からの旺盛なインバウンド需要を取り込むため、平成二十七年度から、成長著しい東南アジア諸国航空会社旅行会社を訪問しまして、新規路線誘致等に向けた条件や課題について調査を実施しているところでございます。  この調査を受けまして、県としては今年度から、鹿児島空港国際チャーター便就航促進事業の要件緩和や助成額の引き上げを行ったところでございます。この事業を活用して、今年度はベトナムシンガポールとのチャーターが実施されているところです。  新規路線の就航につきましては、まずはチャーター便の実績を積み重ねることが肝要であると考えておりまして、このような実績を積み重ねながら、定期便化が図られるよう、引き続き積極的に誘致活動に取り組んでまいりたいと思っております。 15 ◯東 委員 タイにおきましても、県人会の方から、鹿児島県とタイの直行便を将来的にはつくってくださいということで御要望も受けましたので、引き続き、そういったチャーター便で路線ができるような努力をしていただければありがたいです。  最後の質問です。  高校などの外国の学校との交流も非常に大切であると考えておりますが、今後の受け入れ県立高校とか私立高校姉妹校提携も含めて、県の見解をお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 16 ◯前田高校教育課長 県内公立高校と外国の学校との交流についてでございます。  県内の公立高校におきましては、平成二十九年度に二十二校が姉妹校との交流や留学生等受け入れ教育旅行等により、外国の学校等との交流を行っております。  このうち、外国の学校との姉妹校提携につきましては、現在、鹿児島東高校鹿児島玉龍高校指宿商業高校が提携を結んでおります。  鹿児島東高校は、韓国と中国の二校と姉妹校の提携を結んでおり、それぞれの国と隔年で受け入れ及び訪問を行っております。さらに来年度、平成三十年度にはタイの高校とも提携を結び、自校を含めた四つの高校で高校生四カ国サミットを実施する計画を立てております。一方、鹿児島玉龍高校はオーストラリアの高校と、指宿商業高校は韓国の高校と姉妹校の提携を結び、相手校の生徒をホームステイ受け入れて、一緒に授業を受けるなどの交流を深めております。  このほか、公立高校十六校におきまして、外国の学校等との間で長期留学生受け入れや、一日体験の受け入れによる授業や部活動等での交流を行っておりまして、このうちの八校は、地元自治体姉妹都市等からの受け入れでございます。  次に、教育旅行につきましては、今年度、公立高校三校四学科、計三百二十一人が海外に行っておりまして、このうち二校は、アメリカ、台湾において現地の大学や高校との交流を行っております。  また、教育旅行とは別に、公立高校六校では、地元自治体同窓会等の一部支援を受けまして、計六十人の生徒を五日から二十日程度、アメリカイギリスなどに派遣し、ホームステイ等をしながら、現地の大学生や高校生に日ごろの課題研究の成果を発表するなどの交流を行っております。  県教委としましては、生徒が外国の学校との交流を通して異文化への理解を深め、他者を尊重し、コミュニケーションを図ろうとする態度を育むことは大変意義深いことと考えておりますことから、今後とも、各校での国際交流の取組が充実するよう指導・助言を行ってまいりたいと考えております。 17 ◯東 委員 高校生、多感な年のころ外国を見ることはすごく大切なことでありますので、引き続き、この高校生の海外交流がどんどん進むよう、そしてまた姉妹校のそういった取組が引き続き進められるように努力していただきたいと思います。  質問を終わります。 18 ◯松里委員長 次に、向井たかまろ委員、お願いします。 19 ◯向井(た)委員 おはようございます。よろしくお願いします。  私にとって、シンガポールもタイも初めての訪問でした。五年ほど前にカンボジアには行ったこともありまして、また三十年以上前に香港に行ったこともありまして、シンガポールに着いて、私が三十五年ぐらい前に行った香港のようなイメージを受けたりしたところでした。  実は去年は香港と台湾にも行く機会がありまして、東南アジア圏、直行便が通っているところと直行便がないところの差も見せてもらったりしたのですけれども、香港、三十五年ぶりぐらいに行きましたら、あのころよりまたさらにいろいろと様子が変わっているなと、その充実度というようなものを感じたところでした。  シンガポールについてはかなり、歴史的な背景から見ても、ヨーロッパの諸国から非常に大きな影響を受けてきたところ、そしてまた、その延長で貿易が非常に盛んな中継基地になっていたりするところで、シンガポールは人口が五百六十万人ぐらい、それからタイは七千万人近い人口ということでありますが、今後、私たちがこの委員会で目指しているのは、鹿児島にいかに来てもらうかということでいえば、やはり今後の伸び代というのは大事な点になるかと思っています。シンガポールの五百六十万人のうち鹿児島に来ている人たちが、六千七百九十人というけさの資料も今、拝見しているところですけれども、確かにタイよりもシンガポールのほうが、現在、鹿児島に来ている人数は多いかもしれませんが、今後の伸び代としてはシンガポール、タイをどのように見ていらっしゃるのか。  私たちは今回の視察も、鹿児島にたくさん来てもらって鹿児島県の観光客をふやしていくというビジネスに絡んでいるところではありますが、そもそも旅行というのは、受け入れる側はビジネスでしょうけれども、出かけるほうとしてはやはり文化であり、社会の成熟であり、暮らし方にゆとりが生まれてくるというのが、出ていく人たちの心理ではないかと思います。タイのほうも非常に今、政治的にも、経済的にも安定してきて、外に出るという機運が非常に高まっていると、しかも人口が多いということもあるかと思いました。  県として、今後、ビジネスとして観光客を受け入れるという視点から見たときには、どのようにタイとシンガポールを見ていらっしゃるのか。一番と二番をあわせて質問としたいと思います。 20 ◯井上観光課長 シンガポールとタイからの誘客の伸び代という観点からの御質問だったかと思いますけれども、人口面で見ますと、シンガポールにつきましては、今、委員が御指摘のありましたとおり、五百六十万人で、各国と比べますと、人口の絶対数という意味ではやや劣るわけでございますけれども、シンガポールという国は、御案内のとおり非常に所得の高い国でして、一人当たりの名目GDPも約五万三千ドルで、ASEAN諸国の中で断トツ一位であり、日本よりも高い状況でございます。このことからも、年に複数回、海外旅行に行く傾向がございまして、実質的にはこの五百六十万人という人口だけでは割り切れない、人口以上の市場となっていると理解しております。  このシンガポールの市場のポテンシャルとしましては、シンガポールからの訪日旅行者数は平成二十八年には三十六万人を超えておりまして、四年連続で過去最高値を更新するなど順調に増加を続けております。  シンガポールの訪日旅行者の特徴としましては、東南アジアの中でリピーターが最も多いという点でありまして、平成二十八年の訪日者のうち約七割が訪日経験ありとなっておりまして、また、訪日回数が十回以上あるような、いわゆるヘビーリピーターと言われる方々も二〇%を超えている状況であります。  一般的に、訪日旅行が初めての方というのは、その目的地は東京とか大阪とか京都、こういったいわゆるゴールデンルートが中心となりますけれども、リピーター層の多いシンガポールは、旅行先が地方へ分散するという傾向が見られますし、シンガポールに関しては九州の福岡にも直行便が就航しております。  さらに、ほかの東南アジアと比較しまして、先ほどの所得の関係もあるのかもしれませんが、平均宿泊数も多いこと、また東南アジアの中心都市でありまして、東南アジア各国へのショーケース、東南アジアの各国への波及効果も期待できることから、そういったことを踏まえますと、鹿児島への送客拡大に向けたポテンシャルは決して少なくないと考えております。  続きまして、タイでございますけれども、タイからの訪日旅行者数は、平成二十五年に訪日査証免除があって以降、順調に増加を続けておりまして、平成二十八年には九十万人を超えて、東南アジアの中では非常に訪日旅行者数が多い国となっております。  本県のタイ人県内延べ宿泊者数は、平成二十八年に四千四百二十人で過去最高ではございますが、全体の訪日旅行者数から見ると、まだ拡大の伸び代が十分あると考えております。  また、タイの訪日旅行者につきましてもリピーターが多くなっておりまして、平成二十八年の訪日旅行者のうち六割以上が訪日経験ありという数字が出ております。  さらに、去年の九月からことし十月にかけて前国王の服喪期間であったことを勘案しますと、今後、その喪が明けたということで、より訪日旅行者の増加が見込めることを期待しているところではあります。  このようなことから、シンガポールと同様にリピーター層の多いタイにつきましては、旅行先が地方へ分散する傾向にあることから、さらなる需要の取り込みが期待できることもありまして、その取り込みに向けて努力していきたいと考えております。 21 ◯向井(た)委員 ありがとうございます。  シンガポールから十回以上来ている人もいる話も現地でも伺ったところですし、また、地方への分散というか、ゴールデンルートからだんだん、レンタカーも使って地方に出かける人もふえているとも伺いました。  何せ赤道に近いところなものですから、どうも寒いところのほうが好きなようで、鹿児島にどういうふうに呼べるか、そのためにはいろいろな魅力づくりもしていかなければいけないのかなと感じたところでした。  三つ目に挙げておりますのが、チャーター便への集客の内容はどうか書いてありますが、今回、私たちがシンガポールに直行チャーター便で行ったわけですけれども、現在、チャーター便の運航回数がもしあれば教えていただきたいし、今回のチャーター便を約二百何十人、来る人も二百何十人集めた、こちらから行く人も二百何十人集めて、ほぼ満杯にして二往復したと思いますが、シンガポールのほうから来る人を飛行機一機分集めるのに、簡単に集まったものなのか、それとも、募集したらすぐに埋まったものなのかどうか教えていただきたい。逆に、こちらから行く便も、旅行会社のほうでは容易に一機分集められたのかが、今後のチャーター便をふやしていく、その実績をもって定期便を出せるのかというところにもなると思いますが、来るほう、こちらから行くほう、どのような募集の状況だったのか、わかっていたら教えていただきたいと思っています。 22 ◯寺前交通政策課長 今回のシンガポールチャーターについての集客状況でございますけれども、アウトバウンド、日本から行く方向につきましては、団体ツアーが多く、集客は比較的容易であったと聞いております。逆にインバウンドにつきましては、比較的長目の日程を好まれる方が多いということで、旅行行程が三泊五日と短かったことを踏まえて、集客が難航したと聞いております。ただ最終的には、旅行会社の尽力もありまして、イン・アウト双方で九割強の搭乗率まで行ったと聞いております。  一般的にチャーター計画というものは、旅行会社が一年前、半年前から計画の内容を固めまして、早い段階から集客を始めております。また、チャーターの催行時期の選定に当たっては、旅行会社において、イン・アウト双方の旅行需要が盛り上がる時期を選定するということで、高い搭乗率となることが多いと認識しております。  また、今後のチャーター便の運航見込みにつきましては、来年の三月に、HIS主催によるシルクエアーのシンガポールチャーターが現在では予定されているところでございます。 23 ◯向井(た)委員 今後の予定で三月にということがありましたけれども、これまでの回数、三月はわかりましたが、その後の予定とか組まれているのか、もしわかれば教えてください。 24 ◯松里委員長 暫時休憩いたします。         午前十時三十五分休憩      ────────────────         午前十時三十六分再開 25 ◯松里委員長 再開いたします。 26 ◯寺前交通政策課長 今年度のチャーターの実績でございますけれども、五月に、ベトナム航空でホーチミンへのHISの企画が二往復ございました。また十月に、エアプサンで釜山とのチャーターが十一往復、プログラムチャーターとしてございました。あとはシンガポールについて、今回の十一月と三月で二回ということでございます。  今後のチャーターの見込みにつきましては、先ほど申し上げた三月以降は、現在は聞いていないところでございます。 27 ◯向井(た)委員 ありがとうございます。  やはり個人旅行で集めるということであれば、少し難航もしたこともあるようです。そういうところをもっと活発化させるという意味でも、鹿児島に来てもらう魅力づくり、現地では、海もあるし山もあるし温泉もあるし桜島もあるしということでしたけれども、特に、これは国内旅行もそうでしょうけれども、泊まってもらうには、朝早くとか夕食を食べた後に、ウインドーショッピングでもいいから、天文館の街の中のお店などがあいているというようなのは、そのことを契機に泊まるということにもなるといった話もありました。  そういった意味で、桜島をライトアップすればどうかという話も出たりしたと思いますが、そういう泊まってもらう、あるいは鹿児島に来てもらう魅力づくりは具体的にどのように考えているのか。  こういう話もありました。シンガポールで聞いた話でしたけれども、今、日本に着いたが、今から来られないかという電話があったりしたけれども、今どこに着いたかと聞くと、成田に着いたとのことであった。シンガポール、タイの人などから見ると、成田空港から鹿児島は車で一、二時間すれば着けるぐらいの距離ではないかという感覚の人も多いという話もありましたが、成田から鹿児島は遠いですので、鹿児島に直接来てもらう魅力づくりということがあれば、今どういう取組をしているか、計画しているか、教えていただければと思います。 28 ◯井上観光課長 夜の観光についてのお尋ねだったと思います。  夜の観光につきましては、おっしゃるとおり宿泊を必ず伴うような形になりますので、その経済波及効果というのは観光消費額の中でも最も高い部類で、宿泊の消費額がふえるということは、地域経済にとっても当然いい効果を及ぼすものと理解しておりまして、現に海外ですと、例えばロンドンでは二十四時間の地下鉄の運行を始めたりとか、そういった夜も楽しめるような環境づくりを進めていると聞いております。  日本では、国においても検討会を設置しまして、ショーや講演、カラオケなどによるナイトタイム、モーニングタイムの活用について検討をようやく始めたところでございます。我が県では、ナイトタイムに関しては、鹿児島中央駅近辺にあります、ふるさと屋台村での地元の方との交流とか、モーニングタイムとなりますと、鹿児島市の中央卸売市場でのKagoshima Fish Market Tuorなどが外国人に人気となっております。  こういった朝・夜の体験型観光、メニューを組むことによって、宿泊とか飲食、交通、買い物といった観光に係る消費額全体に波及効果を及ぼすことが期待されておりまして、国でも今、一生懸命そういった検討をしているということですので、その検討状況も見守りつつ、我々県としましても、機会を捉えて県内の事業者の方々にもこうした取組も紹介しながら、働きかけも行ってまいりたいと考えております。 29 ◯向井(た)委員 ありがとうございます。  先ほど香港の話を出しましたけれども、三十五年ぶりぐらいに行って、あっ、ここがこんなに変わっているとすごく感じたのが、高層ビルの壁面を全面使った広告で、もともと香港の夜景は有名ではありましたけれども、三十五年前には全然なかった各高層ビルが十何棟ぐらいあったような気がしますが、すごく魅力に感じて、ああ変わったなというのを実感したのがそれでした。  あの香港の三十階建てぐらいのビルの壁面全部を使った広告は、一遍には鹿児島でも難しいでしょうけれども、鹿児島の夜景を見るには桜島の展望所が一番いいのかもしれないと思ったりしますが、県外から来る人でさえ桜島は怖いという人がいますので、あそこの桜島の中腹から鹿児島の夜景を眺めるというのでどれぐらい客を呼べるかというのもありますけれども、鹿児島のそういう夜景づくりというのも一つの魅力になっていくのではないかと思ったりするところです。  それから最後に、今、福岡に直行便がシンガポールからあったりしますが、福岡から一時間少々で鹿児島まで新幹線で来れますよというアピールもしたらどうかという話も出たりしました。それからいうと本当に、成田から鹿児島は遠いですけど、福岡から鹿児島というのはそのぐらいで来られるわけですので。  そして、南九州三県の観光振興の会議も何回か出させていただきましたけれども、例えば、熊本におり立って、鹿児島を経由して宮崎から帰るとかという話もよく伺っているところです。ですから、その新幹線があるという利点を使えば、福岡におりて、熊本にも寄って、鹿児島にも寄って、そして鹿児島から帰るとか、そういう九州内隣県での協力体制も必要ではないかと思いますが、特に東南アジアについて、そういう隣県での取組が具体的にあったらお出しいただければと思います。 30 ◯井上観光課長 九州での隣県との連携づくりの取組についての御質問だったかと思います。  委員御指摘のとおり、タイとかシンガポールを含めて、ASEAN諸国と本県は直行便が就航していないことから、広域での誘客促進が重要となっております。本県としましても、国や九州観光推進機構と連携しまして、「九州はひとつ」という理念のもとに、九州という知名度あるいはスケールメリット、こういったものも生かしつつ、一体となって誘客及び九州内の周遊促進に取り組んでおりまして、旅行会社向けの現地商談会とか現地メディアの招請事業にも九州一体となって取り組んでいるところでございます。
     また、先ほど御指摘のありました南九州三県につきましても、この三県で構成する南九州広域観光ルート連絡協議会というものを組織しておりまして、この中で、ASEAN市場向けに現地旅行社とかメディアの招請とかこういったことにも取り組んでおりまして、南九州の認知度向上も図るとともに、北部九州、特に福岡からの誘客については、JR九州のレールパスとか、あとは九州のバスのSUNQパス、こういったものの活用も促しながら取組を行ってきているところであります。引き続きまして、九州観光推進機構や九州各県としっかりと連携を図りながら、海外からの観光客の誘致に積極的に取り組んでいきたいと考えております。 31 ◯向井(た)委員 それぞれお答えいただきましてありがとうございます。  最初に申し上げましたけれども、旅行というのは文化、英語にすればカルチャーだと思います。ですから、そういう経済的にも時間的にもゆとりができた中で、おいしいものを食べるとか、きれいなところを見るということもあると思いますが、やはり文化的な満足というのは大切にしなければいけないのではないかと思っております。ですので、いろいろな取組も進めながら、精神的に満足して帰ってもらうことが大事だと思います。  先日、代表質問で「おもてなし」という言葉を私も使いましたが、おもてなしというのはそんなに大声を上げてするものではなくて、ひっそりとするものではないかと思ったりしています。ですから、来ていただいて、文化を感じていただいて、満足して帰っていただけるような、ひっそりとしたおもてなしをして満足して帰ってもらう施策を、ぜひ私も一緒に考えていきたいと思います。  ありがとうございます。 32 ◯松里委員長 次に、持冨委員、お願いします。 33 ◯持冨委員 今、二人の委員から質問がありまして、大分もうダブっていることもありますので、ダブったところは少々省いて質問をしたいと思いますが、今回、とにかくタイ・シンガポールに行かせていただいて、直行便を希望する声は非常に強かったと思っております。  一方で、先ほどの説明で、今回の十一月のこのチャーター便については搭乗率が九割あったということで、これは旅行業者の努力が大だったのだろうと思います。ただ、定期航路となりますと、持続的にそれが見込めないとなかなかいけないのだろうと思います。  一つは、先ほど、来年の三月にHISですか、これがチャーター便を飛ばすということですけど、これは現状どんな感じですか。 34 ◯寺前交通政策課長 三月のシンガポールとのチャーターにつきましては、まだ時間が三カ月以上あるということで詳細なデータはいただいておりませんが、応募が一定数集まっていると聞いてございます。 35 ◯持冨委員 それと、十月三十日から広島─シンガポールが新しく就航し、週三便体制で就航するようになったと聞いております。まだ一カ月半ぐらいですからなかなかでしょうけど、それなりに乗っているのでしょうか。 36 ◯松里委員長 暫時休憩いたします。         午前十時四十九分休憩      ────────────────         午前十時四十九分再開 37 ◯松里委員長 再開いたします。 38 ◯寺前交通政策課長 広島とシンガポールのシルクエアーの定期路線でございますけれども、十月三十日の初便につきましては、全百五十六席中、広島発が百三十五名ということで八七%、シンガポール発につきましては百十五名ということで七三%の搭乗率であると聞いております。その後の利用状況については現在聞いていないところでございますので、今後、シルクエアー社とも意見交換をして実態の把握に努めてまいりたいと思っております。 39 ◯持冨委員 急に聞きまして済みません。  要するに、先ほど言いましたように、持続的に需要が見込めないといけないわけですけれども、先ほどの話でいきますと、団体さんが多かったというお話でした。すると、やはりチャーター便に向けては、個人的な旅行もふえていかないといけないし、また、そこだけではなくてやはり大きな交流の流れもつくっていかないと、そのときだけ集めただけではなかなか長続きがしないと思っておりますが、定期航路開設に当たっての課題と、またそれに向けての取組はどのように考えていますか。 40 ◯寺前交通政策課長 定期路線の確保に向けては、イン・アウト双方の維持をするということが非常に重要であると思っております。インバウンドにつきましては比較的好調ではございますけれども、鹿児島からのアウトバウンドの確保が課題になっていると認識をしてございます。  そのため、県においては、アウトバウンド対策としまして、従来から団体ツアーやビジネスツアーについて助成を行っているところでございますけれども、特に今年度から、県内校の海外修学旅行の助成額をパスポート取得相当額の一万一千円まで引き上げました。こういった取組を通じまして、アウトバウンド対策の強化に引き続き努めてまいりたいと思っております。 41 ◯持冨委員 わかりました。  課題も少々多いような気もしますけれども、しかし、要望も強い路線でございますので、引き続き努力をお願いしたいと思います。  次に、海外県人会との交流についてですが、今回、シンガポール、タイ、それぞれの鹿児島県人会の方々とお話をしました。最初は二、三年のつもりで来たけれども、そのまま居ついてしまったとかいうお話を伺って、大変頑張っておられるなと思いました。そしてその上でやはり鹿児島への思いが強く、何かあったら協力しますよと話されて、非常に心強い思いでありましたけれども、そういった意味では、各地に鹿児島県人会というのがあるかと思いますけれども、こういうところとは本当に機会を捉えて交流をしていく必要があると思いますが、今、県人会はどれぐらいあって、そことはどういう交流をしているのかを教えてください。 42 ◯吉村国際交流課長 海外の県人会との交流についてのお尋ねでございます。  現在、私ども国際交流課で把握しているところでは、海外の県人会につきましては、世界の十七カ国に二十四の団体がございます。海外の県人会というのは、タイプが大きく二つに分かれると理解しておりまして、まず一つは、いわゆる海外への移住者で、その子弟などで主に組織されるのが、ブラジル、アルゼンチン、ペルー、カリフォルニアなどの県人会でございます。  これらの県人会につきましては、それぞれの県人会の周年行事、例えば設立百周年とかいう節目の年々に合わせまして、現地で行われる記念式典等に県からも知事や、また議会からも議長等々で現地を訪問いたしまして、移住された鹿児島出身の方々の御労苦をねぎらいいたしまして、また相互の交流を深めるということもいたしております。  また一方、別のタイプとしては、アジア地区の県人会が主でございますが、鹿児島の出身、ゆかりの方が駐在員として赴任されておられたり、あるいは現地で自分でビジネスを起こす、起業をされている方を中心に、そういったところの県人会は組織されているところでございますが、これらのアジア地区の県人会につきましては、県では、例えば香港交流会議、シンガポール交流会議など定期的に催しております会議の機会、それから海外、アジア地区での物産展などを開催する際に、当然ながら情報提供をいたしますとともに、その県人会の方々、役員等を中心にいたしまして交流会を開催して情報公開に努めており、また鹿児島の現状もお知らせしております。  それから私ども毎月、海外に向けてメールマガジンを発信しております。これで鹿児島のいろいろな行事、例えば鹿児島和牛が全国チャンピオンになったとかいったようなニュースを配信するわけですけれども、これにつきましても、先ほど申し上げました海外の二十四県人会全てにメールマガジンを送りまして、最新情報、観光情報等の提供に努めているところでございます。  また、来年の話になりますが、来年は鹿児島商工会議所が中心になりまして、鹿児島県人世界大会を計画しておられます。来年十一月の開催予定でございますが、それが本県で開催される予定でありますので、県といたしましても、こういう世界の県人会へのチャンネルを持っておりますので、そこを通じまして、各海外県人会への情報提供と世界大会への参加の要請といいましょうか、御案内をしているところでございます。 43 ◯持冨委員 アジアはどちらかというと企業の方が多いのかなという感じでしたが、例えば、向こうの方、要するにタイやシンガポールに赴任している方々がこちらに帰ってきたときに、こちらではそういうつながりとかはないのでしょうか。 44 ◯吉村国際交流課長 海外、アジアなどの海外の県人会の方が一時帰国といいましょうか、それで鹿児島にお帰りになった際には、例えば知事にお会いいただくとか、あるいはもちろん担当部局でありますPR・観光戦略部でお迎えして、情報交換、意見交換を行ったりということは、機会があれば必ずやっているところでございます。 45 ◯持冨委員 話をしておりまして、それぞれの方々が、大変な経験とそして人脈をお持ちだと思いまして、これはもう鹿児島にとっては大変な財産だと感じましたので、どうか行ったとき、またこちらに来られたときに十分な交流をしていただければと思います。  最後に、先ほどもう東委員が聞かれましたけれども、本県の教育旅行あるいは留学の現状を聞こうと思ったのですが、それは、向こうの県人会の方もそうでしたし、いろいろなスタッフの方と会話する中で、どうしてこちらに来るようになりましたかと質問をしたときに、例えば高校時代に旅行でこっちに来ましたとか、大学時代とかの旅行で来ましたとか、あるいは海外の協力隊で来ましたとか、結局若いときに行った経験が下敷きになって、ああ、やはりもう一回あそこに行ってみようというのがすごく多かったんです。ですから、東委員とも話をしながら、これはやはり若いときに出ることが大事だというお話をしたところでした。  そんな中で、鹿児島も教育旅行については、九・一一があるまでは相当出ていたと思いますが、九・一一以降、やはり親御さんの気持ちを考えれば、減少することも無理からぬこともあろうという気持ちもある一方で、しかし、やはり若い人たちが余り内向きになっては発展は望めないという思いもあります。  そこで、九・一一前はどれぐらい教育旅行に行っていたのか、そして先ほど海外の学校との交流が二十二校と言われましたか、教育旅行の現状は何校になったのか、その辺の現状をもう一回教えてください。 46 ◯前田高校教育課長 九・一一以前の海外修学旅行についてですけれども、海外修学旅行が始まったのは昭和六十三年という記録がございまして、テロ以前は平成十一年度、これが最も多く当時四十九校が参加しております。平成十三年度のテロ以降は、御指摘のように、海外の治安等に対する不安がありました。あるいは平成十四年度のSARSの発生等もございまして、急速に実施校が減少したところでございます。平成二十年の原油価格の高騰の後、毎年度五校程度で推移してきたところでございますが、今年度は三校でございます。 47 ◯持冨委員 この辺は保護者との、あるいはまた本人の気持ちも酌んで進めなければいけないことですけれども、三校というのはいかにも少ないのではないのかと思います。それで、どういう進め方がいいのか、そこは検討の余地もありますが、しかし、全体の流れとしては、若い人がもっと大きな目で、広い目で世界を見てくる機会をぜひつくるべきではないかと思っているところです。  教育旅行とあともう一つは留学ですが、あるいは短期留学もあるかもしれませんが、そういったことも含めて、今、現状はどうなっていますか。 48 ◯前田高校教育課長 留学につきましては、長期留学で申しますと、現在、五校七名が個人で長期留学を行っております。それから短期研修あるいは短期留学といった点で申しますと、本年度につきましては、県や市などが主催する一週間から一カ月程度の語学研修あるいは国際交流等の海外派遣事業に参加している生徒が七十人、それから個人で一カ月以内の語学研修あるいは交流事業等に参加した生徒が三十三人となっておりますが、先ほどの答弁と合わせますと、本年度、研修や交流、それから留学を目的に海外に行った生徒は、延べ四百九十一人となっております。 49 ◯原口学事法制課長 本県の私立高校教育旅行と留学の現状でございます。  本県の私立高校における本年度の海外への教育旅行、修学旅行につきましては、六校の三百六十四人の生徒が、アメリカ、ドイツ、オーストリア、韓国、香港、マカオなどを訪問する予定になっております。また、本年度の海外への留学等につきましては、一年以上の長期留学が四校の七人、一年未満の短期留学や語学研修、交流事業などが七校の百十二人の予定となっております。  以上のように、平成二十九年度に修学旅行や留学、研修、交流等を目的に海外を訪問する私立高校の生徒は、合計四百八十三人の予定となっております。 50 ◯持冨委員 一生懸命取り組んでおられるわけですが、全体としてはまだまだ今からだなという、そういう実感でございます。だから、これはやはり観点を変えて、若い人たちに本当に経験を積ませる取組が必要と思います。  実は先日、十島村の教育長さんと話をしていたら、十島村は経済規模も大きくないですが、経験させたいと、中学生を五人でしたか、オーストラリアに出しているそうです。それは、ふるさと納税を活用しながらしているということでした。これは海外交流だけではなくて、教育的なこともあろうかと思いますが、いずれにしても、若い人にそういう経験を積ませるチャンスをやはりつくっていくべきかなと思いますので、その辺もよろしくお願いをしたいと思います。  私のほうは以上です。(「今の関連で少し」という者あり) 51 ◯池畑委員 今、持冨委員から、教育旅行の関係で質問が出たわけでありますけれども、今、我が国の観光産業というのは、もう本当に基幹産業でして、鹿児島県もしかりであります。そういう中で、私学の場合は今、そこそこ実施されているわけですけど、さっき持冨委員もおっしゃったように、そういう若い人に国際感覚といいますか、見聞を広くやはりしっかり認識してもらうこと、そして本県の基幹産業である観光も含めて考えると、やはり県立高校の場合がさっき言われたような状況はどうでしょうか。これから鹿児島県の将来は、まさに農業と観光は重要で、たしか去年の農業産出額が四千三百億円ぐらいだったと思いますけど、恐らく場合によっては、この十年以内ぐらいに観光消費額が農業産出額を追い越すのではないかというぐらいの、そういう期待感も大変持っているわけであります。  ですから、そこでやはり国際感覚を身につけてもらうことは、教育的にも非常に重要だと思いますので、やはり県の教育委員会あたりも、県下の教育長さんとの会議等もあると思いますし、そしてまた校長先生とのいろいろな意見交換の場もあるでしょうから、そこら辺の海外への教育旅行の重要性というんでしょうか、その辺をしっかりやはり話をしていただいて、少しでもふやしていただく取組も県教委として非常に大事ではないかと私は思っておりますので、そこら辺を今後、県教委としてしっかり検討していただいて、いろいろな機会を通じて、ふやしていただく取組をぜひお願いしたいと思いますので、答弁はもう要りませんので、ぜひ教育委員会として、今後そういう方向性を持って対策を講じていただくようにお願いを申し上げておきます。 52 ◯松里委員長 池畑委員からの御要望ですので、見解等をどうぞ。 53 ◯前田高校教育課長 現在、鹿児島空港国際定期路線の利用促進ということで、助成もあるという周知を図っているところでございますが、それに限らず海外に目を向けると、若いときに、できれば高校時代に海外体験をさせるという意義を、また校長会あるいは市町村の教育長会等でも話をし、県教委としても、何らかのメッセージを発する機会をさらに持ちたいと考えておりますので、取組について検討してまいりたいと思っております。 54 ◯西 PR・観光戦略部長 海外修学旅行の促進についてでございますが、確かに航空路線の安定的な維持のためにも、若い人たちの国際性の涵養という意味でも、非常にこの海外の修学旅行というのは重要かと思います。  先ほど高校教育課長からも話がありましたように、平成十一年には四十九校、公立高校で出ている状況があって、多分安全性の観点だと思いますが、九・一一だとかSARSだとかで落ち込んだ経緯があります。  ほかの県の状況を見ましても、大体同じような傾向をたどっている中で、中には、一定数の学校が修学旅行に行っている県もありますので、そのあたりの状況も少々調べてみたいと思いますし、できれば関係課、いろいろ関係する課がありますので、教育委員会も含めまして、そしてまた旅行エージェントも交えながら、少し意見交換、情報交換の場を近々持ってみたいと考えております。まず論点整理から進めていきたいと考えております。 55 ◯松里委員長 次に、鶴田委員、お願いします。 56 ◯鶴田委員 先般、松里委員長のもとシンガポールとそれからタイを視察させていただきまして、大変示唆に富んだ視察となりましたけれども、まずそのことに対して若干意見を申し上げたいと思います。  シンガポールですけれども、一六〇〇年にイギリスが東インド会社でアジアに乗り込んできて、その拠点ということでありまして、非常にそういう意味では、イギリスとのつながりを初め、欧州とのつながりが強いなという印象でした。  さらに、タイですけれども、これは独立を確保しておりましたけれども、インドシナ半島は御承知のようにフランスのプランテーション、これがずっと盛んに行われておって、映画などでも近年、出ておりますけれども、非常にそういった意味では、やはりヨーロッパとのつながりが強い地域だという印象でありました。  一方、日本は、一時、例えば山田長政が日本人町をつくったであるとか、それからベトナム沿岸は倭寇が海賊として一時代を席巻したとかいう話は聞きますけれども、やはり四百年の鎖国の時代、それから大東亜戦争の負の遺産、こういったことでなかなかあの地域に行きづらかったというところがあると思います。  しかしながら、今回行ってみても、目まぐるしいと言ってもいいような経済力の発展、それから日本の円安による旅行コストの低下、さらにビジット・ジャパン計画といったことで非常に日本への海外旅行者が飛躍的にふえていく中で、いかにそれを鹿児島県の発展につなげていくか、これが課題ということで当委員会があると考えております。  そういった流れの中で、やはり鹿児島県の情報等々をいかに質と量を確保していくか、これが重要だと思いますが、例えば、今、海外誘客ステップアップ事業というようなものもやっていただいておりますが、全体的にそのことはどのようにお考えかをまず教えてください。 57 ◯井上観光課長 鹿児島県の情報発信の質と量についての御質問です。  外国人に対する本県の観光情報の発信につきましては、英語、韓国語に加えまして、繁体字・簡体字による中国語での外国人向けの観光ホームページを開設しておりまして、本県のイメージアップ、PR動画、各海外市場の現地の言語によるフェイスブックなどを開設しまして、また旅行博覧会でも各種観光パンフレットなどの配布によって、PRに努めているというところでございます。  今回視察いただきましたタイとシンガポールにおきましては、非常に個人旅行者が多い市場でございますので、主に訪日経験がある個人旅行者向け、こういった方々を念頭にフェイスブックによる情報発信を週二回程度行っております。現時点でのフォロワー数というのは、タイで約千八百人、シンガポールで約千六百人という状況でございます。  また、これ以外にも、幅広い層を対象としまして、シンガポールでは年に三回、タイでは年に二回旅行博覧会がございますので、ここに出展をしておりまして、さらにタイでは旅行番組がございますので、これでの放映も予定しているところでございます。これらによって、テレビでは多くの視聴者に鹿児島を認知いただいたということで、例えばタイの旅行博では鹿児島の観光地などを直接訴求できたことから、その後のフェイスブックのフォロワー数が非常に多くなったという結果もございます。  外国人に訴求する素材は、タイムリーに定期的に発信していくことが重要でありますので、引き続き、先ほど申し上げたようなフェイスブックなどのSNSによる迅速な情報発信をしっかりと行って、我が県の観光資源の情報発信を積極的にさらに充実させていきたいと考えております。 58 ◯鶴田委員 わかりました。  行ってみますと、非常に国内のいろいろな県からもアプローチがあるようですけれども、我々はよくわかっているけれども、鹿児島県の特性をどういった層に、どういったニーズに合うように発信するかということが重要だと考えますが、今、博覧会とかフォロワー数という話が出ましたけれども、いわゆるマーケットリサーチというか、意識調査というか、その辺の対応をもう少しお聞かせいただいていいでしょうか。 59 ◯井上観光課長 市場の動向につきましては、先ほど来、お話がございましたASEANディレクターの方、タイではビジネスパートナーと言われる方と契約をしておりまして、こういった方々と、各国のどういったところに訴求していくのが効果的なのかを随時情報交換を行っております。こういったことを踏まえながら、先ほど申し上げたような情報発信ツールを使って、効果的な情報発信をしていきたいと考えております。 60 ◯鶴田委員 JNTOとの連携というのはどういったものですか。 61 ◯井上観光課長 我々もそうですけれども、JNTOにつきましても、先ほど申し上げたビジネスパートナー、こういった方々としっかりと連携しておりまして、JNTOというのは当然そういった国からインバウンドを担う組織でございまして、もちろんオールジャパンで考えている組織ではありますけれども、必要な市場の分析とかをJNTOさんは行っておりますので、その中で鹿児島へという観点でしっかりと情報交換、そういった情報もしっかりと活用しながら対応しているところでございます。 62 ◯鶴田委員 わかりました。  そういういろいろな機関とかいうところとしっかりと情報交換をしながら、タイムリーに、そして意識がうまく喚起できる質とそれから量の情報発信、これをお願いしたいと思います。  それから二番目ですけれども、やはり意見を聞いていて、外国から我が県に来て、言葉に対する何というか障害といったものを感じましたが、その辺の実態はどのようにお考えですか。 63 ◯井上観光課長 訪日外国人が毎年のように過去最高を更新している中で、国が実施したアンケート調査によりますと、外国人観光客が旅行中に困ったこととしまして、施設などのスタッフとのコミュニケーションがなかなかとれないことが多いということで、コミュニケーションによる障害というのは、一番旅行者が困っていることの一丁目一番地であるという認識は持っております。 64 ◯鶴田委員 先ほど、例えば通訳というか、そういったものの対応というのは八十数人、何カ国かの言語を話せる人がいると聞いていましたけど、今後、例えばいろいろな便利なツールも出ていると思いますが、これも場所とか時間とかいろいろありましょうから、なかなかそれで全てが当然、対応できるとはならないと思いますが、そういったものへの活用は何かお考えはありますか。 65 ◯井上観光課長 今、お話がありましたように、通訳案内士は県内に今現在八十二名いらっしゃるところですけれども、約二万人を超えている通訳案内士が全国にいらっしゃいますが、その七五%は都市部にいらっしゃるわけです。七五%は都市部におり、その大半が英語だということで、アジア圏からの観光客が圧倒的に多い我が県としては、その活用をしていくというのはなかなか現実的に難しい側面もあります。  そういった中で、この前、通訳案内士法も改正されまして、地域通訳案内士ということで量的な充実を図ろうということで改正がありましたが、あわせて県としましては、観光案内所で多言語による案内をすることのほかに、昨今、国の情報通信研究機構というところで、VoiceTraというアプリが開発されまして、これも私、実はインストールして使ってみましたが、音声の認識機能の精度が非常に高くて、かつ翻訳の内容も非常に適切だと感じておりまして、既に我々は各種海外受け入れ体制に係る講習会をやっておりまして、その中で英会話の講習とかもやっていますが、それに加えて、こういった便利なアプリがあるよということを各種機会を捉まえてしっかりと周知してまいりたいと考えております。  こういったICTの関係の技術は日進月歩でございまして、今後飛躍的に、今あるアプリもさらに精度の高いものが今後開発されることが予想されますので、こういった技術の力もかりながら、しっかりと円滑なコミュニケーションが図れる体制を促進して、外国人観光客の満足度の向上に努めてまいりたいと考えております。 66 ◯鶴田委員 わかりました。  今、VoiceTraの話が出ましたけれども、この前、私も教えていただいて、早速入れてみましたが、非常に便利ですよね。要するに、例えばレストランはどこかとかトイレはどこかというような類いのことはもう完璧にできていますが、ただ、それを知っている人がどの程度いるのかと思います。  海外に行ったとき、グーグルマップで、例えばイタリアのミラノのレストランを探すと、ミラノでそれを入力すると日本語のミラノの地図が出てきていろいろ示すわけです。だから、そういう一般の人間が想像もできないようなスマホを活用したいろいろなものが出てきておりますし、今後、そういう専門家たちの講習会ではもちろんですが、例えば外国人がタクシーに乗ってきて、困ったらこうですよというようなことも言いながら活用できるように、例えばタクシー会社とか、それからどこかの売り場の方とかで、こういう人たちも簡単に使えるようにする。英語の勉強はいろいろ難しいですから、ことばでお互いが困らないように、充実よりは、そういったICTを活用した対応をいかに広げていくかがやはり大事だと思いますので、その辺の御努力をお願いしたいと思います。  それから最後に、二次交通の話ですけれども、私は出身が大隅半島なものですから、やはりどうしてもここに一人でも多くの外国の方に来ていただきたいという考えがありまして、鹿児島市とか日本のほかのところでも公共交通の発達している地域とそうでない地域があって、二次交通に対する対応というのはどのようにお考えか、これを少し教えていただけますでしょうか。 67 ◯井上観光課長 二次交通につきましては、外国人旅行者で特に個人旅行者の方にはレンタカーがやはり一番利便性の高い交通手段だと、移動手段だと考えております。現に二〇一五年、少々古い数字ですけれども、日本全国で約七十一万人の方がレンタカーを利用されたという統計もございまして、過去五年でも四倍の伸びを示しております。  中でも、今回視察されましたシンガポールとかタイは、右ハンドルで左側通行という共通点とか、あとタイでは圧倒的に日本車のシェアが高いことから、我が国でのレンタカーというのは非常に親和性が高いと思っております。そのために、レンタカーを使うに当たって、その利用促進の観点から、必要な情報提供とか道路標識の多言語化とかこういったものは当然課題になってきております。  県としましては、九州観光推進機構などと連携しまして、九州をレンタカーで周遊するための多言語のドライブマップを作成しておりまして、同時に標識の多言語化にも取り組んでおります。  さらにタイでは、タイの現地旅行会社とタイアップした、レンタカーを活用したモニターツアーも実施しておりますし、先ほど述べました、熊本、宮崎と本県で構成する南九州広域観光ルート連絡協議会におきまして、特にレンタカーの利用が多い香港、こちらも右ハンドルですけれども、こういった香港市場も対象に、旅行会社と連携しながら、割引旅行商品の販売促進とかメディアの招請を実施しているところでございます。  今後とも、レンタカーは利便性の高い移動手段でございますので、外国人がレンタカーを利用しやすい環境の整備を九州一体となって図っていきたいと考えております。 68 ◯鶴田委員 今、レンタカーの活用ということで、やはり我々も、タイでしたでしょうか、民間の旅行会社との意見交換会の中で、レンタカーを一つのパックに入れた商品の提案があって、これはすばらしいと思ったのですが、今、課長がおっしゃったように、道路標識の問題、それから各地域に寄ったところでの例えば観光案内板とか案内所とかの言語の問題、あとは保険、ここら辺の問題とか等々いろいろあると思います。そういうのをやはりどこか一カ所でというか、ワンストップで相談できるような仕組みというのはあるのでしょうか。 69 ◯井上観光課長 そういった仕組みにつきましては、レンタカーが便利な移動手段であるということは、例えば現地に行ったときの旅行博で相手の旅行会社さんに説明するとか、そういった機会を使いながら周知を図っているところでございます。 70 ◯鶴田委員 わかりました。  以前、北海道に行ったときに、あそこはもうレンタカーがすごく発達しているところですけれども、車の使い方と同時に、観光案内所とかガソリンスタンドとかに、そういった車をずっと利用するに当たってのいろいろなことを書いたチラシが置いてあるんです。  ですから、例えばレンタカー業者さんとかそういったところに、外国人が利用する際のこのようなツールを配布して、鹿児島県は交通量が少ないから外国の方も回りやすいと思いますので、きちっとレンタカーが快適に使えるように、駐車場の位置とか、例えば多言語で使えるナビとかが活用できるような、そういう民間の力を使った対応というのもできればいいと思っていますので、ひとつ要望しておきます。  それから最後に一点ですが、観光案内板の件ですけれども、以前いただいた資料の中に、これはJNTOがやっているのか、観光案内板のカテゴリーというのがあって、カテゴリー一から三まであります。一の場合は、「常駐でなくても何らかの方法で英語対応が可能。地域の案内を提供」と、三になると、「常時英語による対応が可能」云々とあります。鹿児島県に三はどこがあるかと思うと、この表では現状ゼロです。ですから、そこ辺の状況というのはどうでしょうか。 71 ◯松里委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時二十七分休憩      ────────────────         午前十一時二十八分再開 72 ◯松里委員長 再開いたします。 73 ◯井上観光課長 鹿児島県内の状況でございますけれども、カテゴリー三がないというのは委員がおっしゃるとおりでございまして、カテゴリー二に属するものが二つ、カテゴリー一に属するものが八つある状況になっております。 74 ◯鶴田委員 例えば中央駅とか空港とか、空港なども時間帯によるのでしょうが、やはり外国に行くと、必ず少なくとも英語が使えるような案内所はあいています。ですから、それはその状況等に応じて、こういうカテゴリーを上げていくことによって、外国人の皆さんが県内を心安く動ける体制の第一かと思っていますので、そこはぜひまた視野に入れながらお取組いただきたいと思います。
     終わります。 75 ◯松里委員長 ほかの委員の方からありませんか。 76 ◯外薗委員 先日は産業経済委員会で、鹿児島県の農林水産物の輸出促進ビジョンを説明いただきまして、数値目標もしっかりと出していただきまして、平成三十七年、二〇二五年までに輸出目標額が倍増の三百億円ということでございました。やはり私はこういう数値目標をつくっていくことは非常に大事だと、今までにない取組だと思っているわけであります。目標に達する達しないは別として、目標に近づけていくことは大事だと思います。先ほど池畑委員からもお話ありましたとおり、交流人口を高めていく、これは海外問わずそうだろうと思っております。  そういう中で、シンガポールに行きまして、上海、香港にもずっと行かせていただいておりますけれども、経費が要るのでしょうけれども、常駐する職員をもっとたくさんというわけにいきませんけど、職員を置いてそこから鹿児島のものをしっかり売り込んでいく、PRしていくのも非常に私は大事だと思うわけです。  そうしますと、我々は昔から薩摩スチューデントといって、今、中央駅の前に像がありますけれども、いろいろ島津藩の時代からも、本当に幕府とは関係なく、薩摩という国はそういう多くの若者を海外に見聞させてやっているわけです。民間でもできる部分、ジェトロ、いろいろあるかもしれませんけれども、やはり福岡とかいろいろなところは相当東南アジアに駐在を設けて職員を送り込んでおりますけれども、今、何人ぐらいが海外で駐在しているんですか、少しお教えいただけますか。 77 ◯久保かごしまPR課長 私どもが県産品の輸出促進に取り組んでいますけれども、その関係でいいますと、職員は上海に二人常駐しております。あとは香港に一人、あとは先ほどの答弁でもさせていただきましたけれども、ASEANディレクターということでシンガポールの現地に、先日会っていただいたケナード氏がシンガポールにおりまして、シンガポールを起点にしてASEAN地域を視野に入れて活動いただいて、今は対応しているところでございます。 78 ◯外薗委員 ぜひ、財政の面も大変でしょうけれども、なかなか民間でできない部分を、やはり行政といいますか県庁がやっていかなければならないかと思います。この三百億円輸出を目指していく中には、やはり定期的に海外視察の中で、それぞれの団体が物を売りに行く必要があると思います。それは百貨店、いろいろ見てきますけれども、鹿児島のみならず日本全国の県がそういう農産物を売り込みに行って、伊勢丹に行っても鹿児島県のものではないものが多いわけですが、そうすると、シンガポールからタイからお客さんが来て、広島に来る、福岡に来る、そして鹿児島まで来てくれればいいけれども、その先は東京、大阪に行ってしまう。そこで味を覚えた信州の例えば野菜がおいしかったと、そういうのが近場に、伊勢丹にあったということもあると思いますが、肉も鹿児島の肉ではなくてほとんどよその肉でしたので、こういう目標額を設けましたので、ぜひ売るほうをしっかりやっていただきたい。つくるほうはある程度、鹿児島は農産県でございまして、集める、運ぶというのは、今、沖縄にクロネコヤマト便が、一回鹿児島から東京に行って、朝の便で沖縄に行って、沖縄から出て行き、一日少々で香港に入ってしまうということですので、結局そういう意味では、カーゴといいますか、エアカーゴについては割と鹿児島はいいのではないかと思いますが、売るほうをもう少ししっかりやっていかなければならないと思っております。先ほどから言うように、やはりどうしても、目標を設けましたのでしっかりやってほしい。  それと、ことしは百六十隻ぐらい来るであろうと言われておりますクルージング船の方々をどうお迎えして、短期でしょうけれども、船の中で一泊されて、そこから鹿児島の近辺に出向いて行かれるのでしょうけれども、昔は爆買いみたいな形で相当テレビ等でも出ましたが、最近は非常に買い物が少なくなっておりますけれども、そうではなくて、田舎らしさとか海とかそういうのをテーマに絞って、何か短期間に見に行かれるような気がします。そういうときに鹿児島のいい物産を売っていくと、食べていただくと。そして食感で覚えて、また母国に帰られたときに、もう一回行ってあそこで食べたいとかがあるだろうと思いますので、やはりそういうことも含めて、ぜひ鹿児島のいいものをたくさんの人に食べていただくような仕組みもつくっていかなければならないなと思います。  それと、この間シンガポールに行かせていただいたとき、空港に一時みんなで待機しておりましたときに、空港の社長から、空港のあり方といいますか、海外便の待合といいますか、あそこの拡充といいますかお話がありまして、これはもう前から我々もお願いをしておりまして、その先には民営化の検討もあって、熊本空港あたりは民営化、もう早速福岡がそういうことになってきておりますけれども、鹿児島では、とりあえずは今あるのを少し機能拡大といいますかをやろうとしておりますけど、それはどうなっていますか。 79 ◯寺前交通政策課長 先日、鹿児島空港ビルディングの渡邉社長からもあったと思いますけれども、物理的になかなか狭いということで、一部拡張を含めて、現在、関係者と議論をしているところでございます。具体的な内容については現在調整中でございますので、詳細が固まった段階で御説明に上がりたいと思っております。 80 ◯外薗委員 空港には大体海外便だと二時間ぐらい前には着きます。そうしますと、レストラン、お土産屋含めて非常に手狭でございますし、今後、韓国もLCCを飛ばすということで、非常にインバウンドを含めてお客さんが多い中では、何か待合がどうも狭いと思うわけであります。  ですから、物とか人も大事でしょうけど、やはりお客様に対してのもてなしの場というのが大事で、まず待合だろうと私は思います。やはりゆっくりするソファーがあって、そしてちょっとした休むところがあって、ゆっくりされるところがあってというところだろうと思いますので、急いでやらなければならないと思っておりますので、ぜひお願いをしたいと思います。  シンガポール・タイに行かせていただいて、いろいろ本当に勉強になりまして、まずタイの方々の県人会や、鹿児島を離れて遠い国に行かれて、鹿児島を誇りと思って頑張っていただいている方々が、今度、世界の国の県人会大会を鹿児島で一堂に会して開かれるということで期待されているという話を聞いておりますので、それを皮切りに、また、もう二世、三世になっていらっしゃる方々もいらっしゃるわけですから、そういう人たちがまた鹿児島を訪ねて来ていただければありがたいと思っておりまして、そのことも含めて、県もしっかり支援していただくようにお願いしたいと思います。  補助を少しでも出して来ていただくとよいと私は思っているんです。こちらから行く経費もたくさんありますけれども、向こうから県人会の方々がこっちに来れば、半分ぐらいかもしれませんけれども、補助金ぐらい出してやって、一県人会当たりに百万円出しても、先ほど話がありましたけれども、二十四団体ですか、あるわけですから、二千四百万円ぐらいの話ですよね。十七カ国に二十四の県人会があると言われましたか、違いましたかね、どうでしたか。 81 ◯吉村国際交流課長 海外県人会は、十七カ国に二十四団体です。 82 ◯外薗委員 だから、百万円補助を出してやっても二千四百万円の話ですからね。そういうのをけちらずに、やっぱりそういうことをやってたくさんの人に帰ってきていただいて盛り上げていただければ、それ以上に物がまた入ってくるし、たくさんの人を連れて帰ってくると思います。そういうことがまたよくなっていきますので、それはぜひ検討してください。部長、どうですか、その補助金のあり方については。きのう、少しその話も受けたものですから。 83 ◯西 PR・観光戦略部長 県人会は非常に重要な存在だと思っておりまして、また来年の十一月は、おっしゃいますように世界県人会大会を開催いたします。県といたしましても一定の支援をしたいということで、今、検討中でございます。 84 ◯外薗委員 ありがとうございます。  きのう、商工会の方々がブラジル等行かれるということを聞きましたが、県は誰もついて行かないということですが、どうですか。 85 ◯吉村国際交流課長 世界県人大会につきましては、今、商工会議所が事務局を担っておりまして準備作業等に入っております。その中の一環として、今月ですけれども、非常に県人会の会員等が多いブラジル、アルゼンチンを訪問して、参加呼びかけと内容周知、それから一定の交流を行うということで計画されております。県及び鹿児島市のほうにも参加要請がございまして、県からも職員が一人同行して、県として参加呼びかけをするということにしております。 86 ◯外薗委員 ありがとうございます。  この大会を皮切りに、ぜひ成功するためにもお願いをしたいと思います。以上です。 87 ◯松里委員長 ほかにありませんか。 88 ◯池畑委員 今、外薗委員から、県の農畜産物の関係の販路拡大の関係についてあったわけでありますけれども、タイで日本の西原商会が進出されて、いろいろお聞きしてきたところでもございました。そしてまた、タイの県人会の方々との交流もあったわけでありますけど、その交流が終わってから県人会の会長が、近くに出水出身の方がしておられる居酒屋があるから、そこに行かれませんかというお話がありまして、私、持冨委員、東委員、向井委員、あと何人かでそこへお伺いしました。鹿児島から来た非常に新鮮な刺身でありますとか、いろいろ鹿児島の食材を出していただいたわけでありました。  そして、来年の一月には、本県のカミチクが輸出拡大の一環として香港の会社と合弁で焼き肉レストランを出されるということで、社長から先般お話を聞いたところでございました。  また、ことしの四月から、香港のデパートでさつま揚げをお客さんの前で揚げて販売をするというのもたしか四月から始まって、一日に今、百万円以上売り上げられるということで、二号店もつくられて、そして来年の一月のカミチクがレストランをされるのと同じ建物の中にさつま揚げの店を、三号店を今度は出されるという話等も聞いているわけです。  とにかく海外に鹿児島県出身者含めてレストランがたくさんあるわけですが、県とそこら辺とのネットワーク、そしてまた、鹿児島からいろいろな農畜産物を輸出されている業者さんとのネットワークというのでしょうか、県あたりが中に入って、そういう流通しやすいような何かそういうシステムというのはつくっていらっしゃいますか。 89 ◯久保かごしまPR課長 レストランとかそういう限定ではないですけれども、私どもが海外で見本市に出展したり商談会に出たりという際は、先ほどの持冨委員の県人会との交流ではないですけれども、必ず現地の県人会の方に案内を出し、あるいは夜は一緒に交流をして、そこで情報交換でしたり、ネットワークの構築というのを常にやっているところでございます。  その交流なり情報交換の結果として、おっしゃったようなレストランでの鹿児島県産品を使ったフェアだったりというのに結びつくケースもございますし、先日も、中国で焼酎を販売したいという貿易会社からの問い合わせを中国の県人会の企業さんに紹介して、そういう取り扱いが始まったということもあります。  ですから、今後とも、県人会の方々とは交流、情報交換しながら、ぜひ、郷土愛の強い方々で、先ほど持冨委員からも御指摘があったように、鹿児島のために何かしたいという気持ちを常にお持ちの方々ですので、私どもも県人会の方々を活用というと少々語弊がありますけれども、お願いしながら、鹿児島の県産品を売っていければと思います。  あと西原商会の例も出ましたけれども、西原商会さんが今、シンガポールと香港とタイに事業所を持っていらっしゃいますが、私どもは、シンガポールと香港では西原商会さんが、彼らが向こうで商いをしている商売相手の方々向けの商談会を一緒に共催させていただいて、鹿児島県の企業も行っていただく商談会も開催をしております。タイはまだそこまでにはなっていないということですけれども、今後また西原商会さんがタイのほうでもそういう商談会をということであれば、ぜひ私どもも一緒になって、タイでもそういう販路拡大に努めていきたいと考えております。 90 ◯池畑委員 非常に大事なことだと思いますので、そこら辺の海外へ店を出しておられる、特に県出身者の関係のお店、そして本県の輸出される業者さんとのネットワークづくりをぜひしていただきたいということで、さらに推進していただくようにお願いを申し上げておきます。  それと、今、JR九州のやっておられるななつ星ですが、これが非常に海外の富裕層から高い評価を得て、もう予約でいっぱいの状況だと聞いておりますけど、特に海外の富裕層の方が、今もう御案内のとおり、クルーズ船を使うことの人気が非常に高まってきているわけであります。  そういう中で、この間もタイのHISの支店長さんが、鹿児島はすばらしい錦江湾があるから、この辺も活用して何かそういうのがしっかりできるといいですねというようなアドバイス、御意見等もいただいたわけですけど、そこで少し私がお聞きした話の中で、JR九州が、ななつ星は今非常に好調ですけれども、クルーズ船をこれから活用して海外の富裕層を呼び込もうというような、何かそういう戦略を今から立てられるのではないかという話を少々聞いているところです。  もしそうだとすると、やはり鹿児島県としてJRに対して、ぜひそういうクルーズ船を、例えば錦江湾、そしてまた屋久島・種子島、奄美ですね、こういうところをずっと周遊させていくような、新たな観光クルーズ船の誘致といいますか、そういうのもぜひ県としてするべきではないかと思っておりますけど、そういう話を聞いておられますか。 91 ◯古土井PR・観光戦略部次長兼参事 クルーズ船とJR九州さんとのコラボレーションというか、御協力についてでございます。  私どもでいろいろクルーズ船の船社さんを回らせていただく中で、日本の船社さん、にっぽん丸さんだとかそういったところがJR九州さんとタイアップする形でクルーズ船を運航するケースはこれまでもあるところでございまして、これからもそういったものを活用していきたいと思ってございます。  ただ、海外の船社さんとの関係については、まだこれが商品化するといった具体的な話は直接はお伺いしていないところでございますので、JR九州さんのほうでそういう動きがあるのであれば、私どもでも取材に参りたいと思っております。 92 ◯池畑委員 私が聞いたのが間違っているのか、そういうのがあるのかどうか私も確認しているわけではありませんけど、むしろそういう流れ、そういう方向性にJRも恐らく目を向けていらっしゃるのではないかと思いますので、むしろそうであれば、県のほうからJRに対して、ぜひ世界遺産、ロケットのある屋久島・種子島、来年、世界自然遺産登録される奄美、そして錦江湾を含めて観光クルーズ船をぜひ就航して、海外の富裕層を取り込むような、そういったような誘致をJRに対して県としてぜひしていただきたいと思いますので、これはお願いしておきます。終わります。 93 ◯松里委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 94 ◯松里委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時五十三分休憩      ────────────────         午前十一時五十五分再開 95 ◯松里委員長 再開いたします。 96 ◯西 PR・観光戦略部長 今回のシンガポール・タイの行政視察も踏まえて、いろいろ御質問、御提言もいただきました。  大変シンガポールにしてもタイにしても伸びている地域でございます。特にタイの場合は前国王の喪が明けたということで、これから飛躍的にという話は現地のほうからもそういう話がございました。そういう中で、一つは食、もう一つは季節感であるといった日本に対する憧れというような話もありました。そしてまた一方、御質問にもありましたように、夜の観光が弱いという話もありました。  食につきましては、鹿児島はもうとにかくいろいろ食材も豊富でありますし、また黒牛の日本一というのも大きなアピールポイントになろうかと思っておりまして、そこは農政部等とも連携しながらしっかりやって、観光とやはり物のコラボという点をさらに進めていければと思います。  あと、夜の観光等でございますが、やはり民間がどうしても主体になる部分でもありますので、そこは理解を求めなければならないと思います。県が主催になったり共催に入ったりして、今、インバウンドに関するセミナーを年数回やっておりますので、そこにいろいろ民間の関係団体の方々も入ってこられますので、そこはそういう場でしっかり啓発などをしていきたいと思います。  それと、池畑委員からもございましたけど、富裕層の取り込み、クルーズを使うという御提言もいただきましたが、おっしゃるとおりでございまして、今、観光課としても、今年度の事業として欧米豪を対象にしたプロモーションも始めております。また、クルーズにつきましても、春ぐらいに、割と小型の船、テーマ性を持った欧米系の船が入りますので、そういう船社に対しても、今、集中的にプロモーションをして、ぜひまた鹿児島に来てほしいといったことをやっております。  いずれのテーマにいたしましても、これは県だけでは難しい、民間企業・団体と一体となって進めていく必要もありますし、そういう意味でも観光連盟は重要なパートナーだと思っております。連携をしながら、効果的・効率的な展開を考えていきたいと思っております。 97 ◯松里委員長 次に、その他でございますが、何かございましたらお願いします。  ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 98 ◯松里委員長 ほかにないようですので、調査を終了いたします。  次に、今後の委員会の審査スケジュール等ですが、次回委員会については、次回定例会で開催することを基本といたします。  なお、執行部等への資料要求等については当席に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。    [「異議なし」という者あり] 99 ◯松里委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。  ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 100 ◯松里委員長 ほかにないようですので、これをもちまして、海外経済交流促進等特別委員会を閉会いたします。  御苦労さまでした。         午前十一時五十九分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...